ハンス・レーヴライン(指揮者)

ハンス・レーヴライン (指揮者)

ドレスデン国立歌劇場、ベルリン・コミッシュ・オーパー、ベルリン国立歌劇場でキャリアを積んだハンス・レーヴライン氏はオペラのスペシャリストとして藤原歌劇団の招聘で来日する。そして同歌劇団との関係が深い指揮者:星出豊氏の推薦で新星日響の演奏会に登場することになった。レーヴライン氏の定期演奏会初登場は1977年7月の東京文化会館で開催された第25回、モーツァルト:レクイエムの他ブラームス:交響曲第2番の指揮で、ドイツ音楽の神髄を楽員や聴衆へ伝道する。氏の音楽への深い造詣に感銘を受けた楽団は、その後1982年まで計7回の定期演奏会を彼の指揮で開催する。この間、カラヤンと同年代を共有したレーヴライン氏の豊かな感性は、楽員たちに大きな影響を与えた。また人間性も豊かで「私にとって一番心に残ったのは´80年9月定期演奏会でのブラームス/交響曲第4番でした。そのリハーサルがはじまる前に、その年の4月に池田鐡氏を亡くした池田敏美さんを固く抱きしめ、涙ながらに振り始めたブラームスの冒頭、あの音に皆の心が一つになった。以降、いつもこの曲を聴く時、あの時を思い起こしますが、あの時のあの音楽に出会うことは未だにありません。」、と楽団長の榑松は回想する。